さようなら


「さようなら」という言葉が
これほど切なく心に響くとは思わなかった。
遠く離れた息子と
久々に電話ではなした。
最後、「さようなら」と・・・。

何か心の空洞に木霊するように寂しく震えるように響く。
今度いつ会えるのかな。

遠く。
遠く。
何とも言えない。
寂しく。
荒涼とした距離がある。

生きるという事は切ないね。

「さよなら」なんていうなよ。
そういうのが精いっぱいだった。




何が今一番、悲しくて、切なくて、寂しいかというとですね。
息子が自分が出した本をもっていってくれなかったことですかね。
今は読まなくてもいいからと手渡したんだけど、結局、置いていった。
その本を見つけた時は、やっぱ寂しかったですね。

なんか決別された気がします。

息子というのは、母親の気持ちをくむものですからね。

その本も他人にやってしまいましたから、もう一冊も手元には自分の本はありません。

遠くカナダで一人頑張っている息子とを誇りに思う。
誇りには思うのだけど、息子は自分の事をどう思っているのかなと思うと複雑な心境に正直なる。
父親と息子の関係というのは、微妙なのものなのかもしれない。


理解してくれとか、認めてくれとか、そんな事ではなくて、せめて目を通すくらいはと、読まなくてもいいから持っていてくれよと…。
切ないんですね。





        


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